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「横浜未来機構宇宙プロジェクト」ミートアップ vol.1を開催

「横浜未来機構宇宙プロジェクト」ミートアップ vol.1を開催

横浜未来機構は、この度、横浜に「宇宙をテーマとしたムーブメント」を巻き起こしていくべく、宇宙プロジェクトを立ち上げました。
今回のキックオフ・ミートアップでは、宇宙に関する様々な活動を展開されている方々にご登壇いただき、宇宙の魅力や最新の動向を語っていただくと同時に、参加者の皆様がつながる中で、今後の活動テーマの解像度を上げていく試みを行いました。

以下の6名の方にご登壇いただき、多様な側面から現在の活動と宇宙の将来性を語っていただきました。

◆京都大学SIC有人宇宙学研究センター長 山敷 庸亮氏
火星、月への将来的な移住に向けた、3つのコア概念に基づき、研究の最先端を紹介いただきました。
 ・閉鎖空間で人類を支える自然資本[コアバイオーム]の確保
 ・それを宇宙に持参し維持する技術[コアテクノロジー]
 ・そして宇宙での社会[コアソサエティ]の在り方
サンゴ礁の生態系を、宇宙海洋としてスペースコロニーに設置するといったスケールの話が、実現に向けて研究されていることに大きな驚きがありました。

◆一般社団法人SPACETIDE共同設立者  佐藤 将史氏
先日行われた日本最大の宇宙カンファレンス「SPACETIDE2023」の開催報告を交えながら、
 ・日本政府の宇宙基本計画の最新版が6月に閣議決定され、今後民間の宇宙ビジネス参入が加速していくこと
 ・米国一極であった宇宙ビジネスにおいて、APACの躍進が著しいこと
 ・宇宙技術は手段であり、今後は様々な産業のコラボレーションが最重要課題であること
など、最新のビジネス動向をお話しいただきました。
スペースタイドとして地域との協働を進めており、横浜での活動を積極的に行っていきたいとのコメントもいただきました。

◆京セラ株式会社 社会実装開発センター 宇宙ビジネス推進部 田中 勇氏
京セラ、アクセルスペース、オーシャンアイズの3社が進めている、「人工衛星を活用した高精度漁場予測サービスの実用化」についてお話しいただきました。
今後の課題として、衛星データの量の確保、高額なデータ入手コストなど、宇宙ビジネスのリアルな現状を知る機会となりました。

◆特定非営利活動法人ソーシャルイノベーション協奏バンク 代表理事 松尾 修氏
コロナ禍でのリモート・コミュニケーションの課題が、ISSの宇宙飛行士と地球上のセンターとのコミュニケーションの課題に類似しているのでは、という着眼点から、生命保険という全く宇宙と関係のないところからJAXAに関わるようになった経緯をお話しいただきました。
又、宇宙食を子供たちに配ったときの大きな反響から、「食」は有効なテーマであることの手ごたえを得ました。

◆宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 有人宇宙技術センター 板倉 理一氏 大塚 聡子氏
国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」のロボットアームの開発経緯に始まり、今後の宇宙ロボットの可能性について、お話しいただきました。
 ・宇宙船内にはまだほとんどロボットが導入されておらず、事業参入の大きな白地があること
 ・宇宙においてもAI導入が検討されつつあるが、ロボット単一ではなく衛星や地上のセンターも含めた全体で考える視座が必要であること
 ・宇宙ロボット技術は人に代替するものではなく、単純作業をロボットが担うことで人がより高度な作業に時間をさけるようにすることが目的であること
など、宇宙ロボット開発に関する明確な方向性を感じられるお話しでした。

宇宙プロジェクトでは、今後の方向性として以下の3つの領域を考えており、様々な産業、セクター、年齢層の方々とクロスオーバーな活動を展開していきます。

【宇宙×ビジネス】
宇宙ビジネスを志向する大企業、スタートアップが、出会い、繋がり、やがて協創するきっかけづくりを行います。

【宇宙×暮らし】
エネルギー、食料、ヘルスケアなど、将来の宇宙B2Cビジネスのマーケティングの場として、市民と企業が未来を語る場を創ります。

【宇宙×学び】
横浜及び神奈川の宇宙に関連する場やコンテンツを活用し、子供たち・親子に宇宙の魅力や面白さに触れる場を提供します。

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