
11月より5回にわたり、学生たちが国内外のスマートシティの動向理解を深めつつ、ワークショップで現実に展開し、横浜市が目指すべきスマートシティを追究してきました。そしてその成果発表が1月25日行われました。
今回はその時の様子をレポートします。



学生による発表は3グループに別れて行われました。
「スマートシティという概念の伝え方」「高齢化率が高い地域で生き生きと暮らすための高齢者ネットワークと配色サービスのスマート化」「自治体のまちアプリ・地域通貨アプリ・IC機能(モビリティ)を一つのアプリにまとめ、住民が気軽に地域に参画できる仕組みの構築」といった内容で発表しました。

そして、今回の成果発表会には、横浜国立大学の佐土原名誉教授の他、これまでのスマートシティワークショップで協力してくださった相鉄アーバンクリエイツの小杉山氏、NTT東日本の千原氏、そして行政の立場から横浜市都市整備局の榛澤氏が登壇してくれました。
それぞれの立場から、スマートシティへのかかわりなどについてお話しいただいた後、学生の発表を踏まえたディスカッションが行われました。

ディスカッションでは、学生の発表内容については、学生から出たスマートシティに関する疑問(現代において、地域への愛着は必要なのか?地域の特性を延ばすことを住民は望んでいるのか?など)について活発な意見交換が行われました。
意見は、今回の成果発表会を見に来てくださった参加者の皆さんからも出されました。
「スマートシティ」と聞くと、どうしても最先端技術の活用が頭に浮かびますが、今回5回のワークショップを経て、学生たちは「住民」を中心に置いて、いかにより良い街としていくか、という視点で「スマートシティ」をとらえるようになりました。
今回の成果発表会はこうした学生の成長を感じることができるものであり、「横浜にとってのスマートシティ」とは何か?を考える貴重な機会となりました。