YOXO FESTIVAL 2025では多くの企業・大学が実証実験やデモを行い、出展者同士の業種・業態を超えたコラボレーションのきっかけの構築、また市民との交流、まちぐるみでのイノベーション創出に取り組みました。
2025年1月25日(土)26日(日)OPEN DAYの様子をレポートします。
OPEN DAY
I「宇宙エリア」みなとみらい駅みらいチューブ





みなとみらい駅の改札近くでは、宇宙をテーマにした展示が集結。鹿島建設の宇宙用住居のモデル展示、日揮グローバルの月面プラントVR体験、宇宙食の販売など、未来を感じさせる展示が数多く並ぶ中、特に印象的だったのは神奈川大学のロケット部の取り組みです。彼らは実際の実証実験で使用し、回収プロセスで損傷したロケットの実物を展示しており、さらに、その実験に関わった方々の生の話を聞くことができました。未来の宇宙生活や技術に触れながら、現実的な宇宙の一面にも触れることができ、宇宙という遠い世界が急に身近に感じられました。
J「魔改造とガジェットエリア」TECH HUB YOKOHAMA



TECH HUB YOKOHAMAでは、NHK「魔改造の夜」に登場した数々の「魔改造モンスター」が一堂に会する、迫力満点のエリアが展開されました。熱意あふれるエンジニアたちによる解説や実際のデモンストレーションが行われ、来場者たちはその革新的なアイデアと技術力に感動し、子供から大人まで夢中になるほどの熱気に包まれていました。夢と遊び心を融合させた魔改造の世界、とても刺激的でした!
K「科学と研究エリア」MARK IS みなとみらいグランドガレリア





科学と研究エリアでは、慶應大学が主導する「2040クエスト」のコミュニティメンバーが集まり、未来の社会課題に挑む数々のソリューションを紹介する場となりました。特に注目を集めたのは、慶應義塾大学理工学部の研究室による、原子を手で動かしてオリジナルの分子を作る体験です。この体験は非常に人気が高く、訪れた人々にミクロの世界の奥深さと、生命や物質の基盤に新たな視点をもたらしました。研究者たちが日々描く未来像に触れることで、多くの人がインスピレーションを受けたのではないでしょうか。
L「フードとミニステージエリア」グランモール公園



グランモール公園には、静岡や高知のご当地料理を提供する屋台が登場し、YOXO FESTIVALの中でもリラックスできる癒しのエリアとなりました。訪れた人々は美味しい料理をゆっくりと楽しみつつ、そばでは活気に満ちた大道芸の超次元パフォーマンスが行われたり、バスケットボール体験が賑わいを見せたりと、多彩なエンターテインメントが繰り広げられました。
M「学びとSDGsエリア」MMテラス





学びとSDGsエリアでは、企業や行政が手掛ける環境施策、プログラミングやお金の教育など、実社会で役立つ多彩なテーマを楽しく学べるワークショップが展開されました。その中でも特に人気を集めたのが、レーシングカーのクラフト体験です。この体験では、車の仕組みを楽しみながら学ぶことができ、子供たちはもちろん、昔を思い出してお子さん以上に夢中になる親御さんの姿も見られました。
N「みらいテクノロジー工房エリア」リーフみなとみらい



みらいテクノロジー工房エリアでは、半導体製造工程に関わる名だたる企業が集結し、幅広い世代が楽しみながら学べる展示が展開。理科の実験を基にした体験型のプログラムが多数出展され、中でもアルバックの真空技術は注目を集めており、製造工程の「エッジング」技術に触れる貴重な体験。半導体の製造工程を実際に体感しながら、供給の背後にある技術や企業の役割について、半導体が現実社会でどのように活用されているかについても知る良い機会となっていました。
O「ミュージックとモビリティエリア」横浜シンフォステージ



ミュージックとモビリティエリアでは、ヤマハによる「音」に関する技術の数々が披露されました。特に注目されたのは、ヤマハ発動機とヤマハのコラボによる「グリスロモビリティ」の公道走行実証実験です。グリスロモビリティに乗車し、みなとみらいの街中を走行しながら、車内に搭載された20個のスピーカーが横浜の歴史をテーマにした音を奏で、Mixed Reality(複合現実)を通じて試乗者に新たな感覚体験を提供しました。「音」を駆使して歴史や技術を融合させるこの取り組み、ヤマハらしい独自性が光っていました。
P「クラフトとワークショップエリア」横浜ワールドポーターズイベントホール





クラフトとワークショップエリアでは親子で参加できるワークショップが数多く開催。アクセサリーやステンドグラス、万華鏡、ぬり絵などを手作りする体験を通じて、親子で特別な「世界にひとつだけの作品」を作り上げる時間を楽しむ姿が見られました。
Q「トークセッションエリア」YOXO BOX



YOXO BOXでは、子育て環境における課題や可能性をテーマに、横浜ゆかりのスタートアップたちが熱心に議論を交わしました。また、関内の街では「親子おしごと展」が開催され、横浜で働く人々の仕事への想いがパネルで紹介されました。親子で一緒に街を巡りながら楽しむ姿が多く見られ、温かい交流の場となりました。
R「スタートアップと子育てエリア」桜通り



関内の桜通りはスタートアップと子育てエリアとして活気にあふれたイベント会場となり、多彩なアクティビティが行われました。横浜エクセレンスによるシュート体験、マシュマロの炭火焼き体験、パソコン分解ワークショップといったユニークな体験型企画が満載で、親子連れが笑顔で楽しむ姿が多く見られました。スタートアップやスポーツチームが提供するこうした身近で楽しい体験は、地域全体のエネルギーを高めているようでした。