2022年11月17日、アルテアエンジニアリング株式会社、株式会社ドコモビジネスソリューションズご協力のもと、横浜未来機構正会員5Gセミナーvol.3を開催しました。
今回は「5Gと街」「電波が見える化できたら」と過去セミナーと少し角度を変えて5Gについて学び、アイデアを膨らますため、電波伝搬シミュレーションや電波実測、基地局設備の見学、デモを交えたワークショップを行いました。
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前半は横浜未来機構より「横浜みなとみらい21地区の5Gの取り組み」、アルテアエンジニアリング株式会社より「3D都市モデルを活用した5G電波伝搬シミュレーション(※1)」の仕組みや活用事例について紹介しました。
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(※1)国土交通省が進める3D 都市モデル整備のリーディングプロジェクト「Project PLATEAU」ひとつ「ローカル5G電波シミュレーションを活かした基地局配置計画」。3D都市モデルを活用して簡易かつ効率的にローカル5G基地局の配置計画の立案を可能とする手法を確立することで、5Gの早期ネットワークの整備・活用を促進し、5Gを活用した新たな製品・サービスの創出を目指し、アルテアエンジニアリング株式会社と一般社団法人横浜みなとみらい21が実施。
https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/uc22-038/
後半は「電波伝搬シミュレーションはどう使える?」「5Gネットワーク化した街で何ができる?」をテーマにワークショップを行いました。
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本セミナーのために移動基地局車を用いて5Gエリアを構築。シミュレーションの結果をもとに実際に電波伝搬を実測し、シミュレーションの有効度を議論しました。
また5Gを用いた実証実験、デモを見学しユースケースのアイデアを膨らました。
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(右上)「SAFR」顔認証を用いた属性推定、サイネージ配信(株式会社ドコモビジネスソリューションズ)、
(左下)「街中にロボットが実装されたら」デモ実演(株式会社ドコモビジネスソリューションズ)
ディスカッションでは「電波伝搬シミュレーションはどう使える?」について、
「5G基地局の選定を事前に検討できるのが有用」「5Gネットワークをスモールスタートする際に利用できる」「ドローン航路の予想に使える」「シミュレーションや3Dの街データの重要性はあるが、どこまで細かくモデル化するかの際限がなくなる」など意見が出されました。
また「5Gネットワーク化した街で何ができる?」について、
「ドローンによる中継、ロボットの走り回る街が実現できそう」「人が集中する場所での音楽、ゲームの無線伝送を低遅延にできる」「混雑状況をリアルタイム検知。大量センサーでセンシングし、これまで見えていなかった情報の創出を目指せる」など具体的な活用方法から、将来的なアイデアなど様々な意見が出されました。
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横浜未来機構では今後も継続的に5Gについて勉強の場、ディスカッションの場を開催し、横浜からの5Gのユースケース創出を目指していきます!