横濱OneMM 福島 隆寛氏
”eスポGOMI”の発案者である横濱OneMMの福島隆寛(ふくしまたかひろ)さんにお話をお聞きしました。
偶然から生まれたコラボレーション
――eスポGOMIとはどのようなイベントでしょうか?
”eスポGOMI”は eスポーツとごみ拾いを掛け合わせた環境保全イベントです。3人1組のチーム戦で、ごみ拾いをサッカーのように前後半に分け、ハーフタイムにeスポーツ大会を行います。ハーフタイムのeスポーツ大会で優秀な成績を収めたチームは、ごみ拾い後半戦を有利に進めることができる特典を得ることができます。例えばごみ拾いのプロが仲間になる、といったものですね。最終的に拾ったごみの種類と重さをポイント換算して、獲得したポイントで競います。
eスポGOMIは、ごみ拾いのプロである「日本スポGOMI連盟」様とeスポーツのプロである「株式会社Life Reversal Gaming.」様、そして私が所属する「横濱OneMM」の三団体がeスポGOMI開催委員会を組織してイベント制作を行なっています。初回はテレビ局が2社、雑誌、Webメディアが各1社ずつ取材に来て頂き、注目度の高いイベントとなりました。その後も横浜を中心に日本各地の企業、自治体、学校、スポーツチーム等にお招き頂き、これまでに計12回(2023年5月31日現在)開催しています。
――eスポGOMIを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
2020年11月にeスポーツビジネスについて考えていたタイミングで、友人が「ごみ拾い始めました!」とSNSに投稿していたのをたまたま見たんです。eスポーツとごみ拾いを掛けあわせたら面白いんじゃないか、とアイデアが浮かび、即日で企画書を書いて横濱OneMMで企画を語りました。そこから様々な場所で企画を語ったところ、「日本スポGOMI連盟」様と「株式会社Life Reversal Gaming.」様と意気投合し、2021年4月に初回のイベントを行いました。
本当に偶然からアイデアが生まれていて、友人がプロレスを始めていたらもしかすると『eスポーツ×プロレス』だったかもしれないです。(笑)
個人だからこそ出来る活動
――横濱OneMMとはなんでしょうか?
横濱OneMMは、みなとみらいに社屋を構える企業で働く方を中心とした、横浜在住の方や横浜が好きな方など、横浜と何らかのつながりのある方々が集まる越境コミュニティです。コミュニティと言ってもリーダーがいないんです。メンバー同士がフラットな立場で誰かの”やりたい”を応援する、プラットフォームのイメージですね。
――なぜ横濱OneMMからeスポGOMIを立ち上げたのでしょうか。
挑戦する文化が根付いている横濱OneMMのメンバーであれば、まずはやってみることを理解して、eスポGOMIに共感してくれると思ったからです。結果として、eスポGOMI開催委員会には横濱OneMMに参画していなかったら出会うことが出来なかったメンバーに集まって頂けました。また、初開催で取材に来て頂き、多くの方に注目して頂けたのも、横濱OneMMを含め、越境で出会った方々の協力があったからでした。
開港の街という雰囲気が新しいことを呼ぶ
――ずばり横浜の魅力って何でしょうか?
歩いて行ける距離に様々なバックグラウンドを持つ方がいることだと思います。横濱OneMMのメンバーが多く働くみなとみらいはもちろんのことながら、関内のスタートアップの方々にも歩いて会いに行けます。働く業界が違っても地域という共通点があるので、自然と話が弾みますし、何か一緒にやりましょうという話になります。
先日も、とあるトップリーダーの方とコーヒーを飲みながら話をして、取り組みに対してのアドバイスや後押しを頂く機会がありました。ちょっと今からランチ行こうよ、で集まることが出来る距離感は大きな魅力ですね。
――越境してみたいと思っている⼈、これから越境する⼈に向けてメッセージをお願いします。
まずはやってみることが大事だと思います。チャレンジする時に完璧を求めてしまうとなかなか前に進めないと思うんです。タイミングと仲間はチャレンジする時が最良だと思ってやってみる、というのも時には必要ではないでしょうか。
チャレンジすれば誰かが手助けしてくれるかもしれません。思いもよらぬところで道が開けるかもしれません。まずはやってみて、修正するところは修正する。そして応援してくれる仲間や共感してくれる仲間を少しずつ増やしながら進めば良いと思います。横濱OneMMは、そんなチャレンジを加速させてくれる場だと思います。
FAVORITE SPOT
「BARReL」
私の友人が運営しており、よく訪れます。ゲーミングでの利用よりもコワーキングスペースでの利用やイベント会場としての利用が多いですが、設備が整っていて非常に便利です。横浜駅から近く、アクセスも良いです。
「象の鼻テラス」
2021年4月にeスポGOMIを初めて開催した、とても思い入れのある場所です。海沿いを散歩しながらアイデアを練っていることもしばしばです。
©️SEGA
福島 隆寛
企業の壁を超えた越境人材として、横濱OneMMなど多数のコミュニティで、幅広く活動を行う。近年は楽しさで人を繋ぎながら楽しさの力を使った社会課題や組織課題の解決手法の開発に取り組んでいる。
取材協力:BARReL
「BARReL(バレル)」は、約500㎡を超えるフロアに28台のゲーミングPCを備えた「ゲーミングエリア」、大会配信やオンラインセミナーまで幅広くご利用いただける「配信スタジオエリア」、コミュニティイベントを開催可能な「ステージエリア」、仲間との交流だけでなくコワーキングスペースとしても利用可能な「コラボレーションエリア」を備えた、eスポーツ&ゲームファンのためのコミュニケーションベースです。横浜駅みなみ東口から徒歩1分という好立地で、オンラインで繋がった仲間とリアルに集まる、また新たな繋がりが生まれる。そんな体験の機会を提供致します。
2023年5月からは「BARReLセルフ写真館」がオープン。シャッターを押すだけで、スマートフォンの写真とは一線を画するプロカメラマン監修の写真に仕上がります。1部屋まるごと撮影スタジオの完全個室で、人目を気にせず自分だけの空間で写真撮影を愉しんで頂けます。完全予約制。