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株式会社アペルザ 石原誠氏

横浜市中区山下町、山下公園のすぐ側に本社を構える株式会社アペルザ。代表取締役の石原誠(いしはらまこと)さんにお話をお聞きしました。

横浜はオープンの一丁目一番地。グローバルを⽬指すには、薄暗い部屋では説得⼒がない

――横浜をオフィスに選んだ理由は何ですか︖

前⾝の会社は東京でした。でも、アペルザを創業するときに、なんか東京は違うなと感じていて、東京近郊のいろいろな場所を探し始めました。その中の⼀つが横浜です。アペルザという社名はラテン語で「open」を意味する「aperto(アペルト)」という⾔葉に、職⼈集団(ギルド)を意味する⽇本語の「座」を加えた造語なんです。横浜は⽇本が開国するときに最初に開いた港だし、この場所ってオープンにおける、一丁目一番地と⾔っても過⾔じゃないと思っているんです。そう考えたら、凄く縁(ゆかり)があるなと。それが結構決め⼿になりましたね。

オフィスからは横浜の景⾊を⼀望でき、花火を観ることもできる

――前⾝のオフィスは東京にあって、なぜ「東京は違うな」と思ったのでしょうか?

グローバルを⽬指している会社が、東京の薄暗い雑居ビルの部屋でやっていたら、説得⼒ないなと(笑)シリコンバレーでも、ダウンタウンの街中のビルでやっているかというとそうではなくて、郊外でスタートアップしている会社ほど⼤きくなっている。例えばGoogleなどがそうですね。世界視点で考えたときに、東京である意味は全くないと思ったんです。ちなみに東京で働いている頃 、出勤の際、駅の向かいの下りホームを⾒ると空いてて良いなあといつも思っていました 。出勤だけでパワーを使ってしまうと、業績に影響ないどころかあっても悪い⽅だと思い、それなら下り電⾞で⾏ける場所に会社を創れば良い。効率よく働いてもらって、出勤で使っていたパワーを会社の成⻑に繋げていくことを考えました。

街全体をキャンパスにすることができるのは横浜ならでは

――実際に横浜を拠点にして良かったこと、反対にこれは予想と違ったと思うことなどはありますか︖

⼭下公園が近いので、園内を散歩しながらミーティングができるところですね。1on1ミーティングをするときも、オフィスの個室でやるよりも、外に出て海を⾒ながらやった⽅がお互い話しやすいんです。関内、元町・中華街からみなとみらいなど歩ける距離感もいいですね。オフィスからパシフィコ横浜まで社員と話しながら歩いていくこともあります。Googleみたいな⽴派なキャンパスは作れないけれど、この街全体をキャンパスにすることができるのは魅力です。
予想と違ったのは、中ぐらいのサイズのオフィスが極めて少ないこと ですね。最初のスタートアップで⼈数が少ないときは⼩さいオフィスで⼗分なのですが、少しスタッフが増えてきて移転しようと思うと広すぎるオフィスしかなくて。そうすると、当然家賃も⼤きく上がってしまうので、難しいですね。東京に⽐べて家賃も安いことが横浜の魅⼒でもあったんですが、そこが無くなってしまうので…。もう少しいろいろな広さのオフィスが増えると良いなと思います。

⼭下公園まで徒歩2分ほど、よく散歩に訪れるそう。潮⾵にあたりながらミーティングすることも

横浜から海外へ。地元に貢献できる企業になることが⽬標

――横浜の他のスタートアップ同士の繋がりはありますか︖

市のイベントなどで⼀緒に登壇していくうちに仲良くなったスタートアップの社⻑の⽅々と集まる社⻑会があります。東京では同じ業種や、同じ規模感の企業と繋がることはあるのですが、そこを越えた企業と繋がるのはなかなか難しい。横浜はスタートアップ企業の数が少ないので、⼈が集まりやすくて、業種や規模の違う他企業でも繋がりを持てるのは横浜ならではかなと思います。今は経営者同士ですが、社員にも社外の方との交流をしてほしいので、そんな機会が横浜で生まれるといいなと思います

――今後⽬指していること、展望を教えてください。

今⽬指しているのは、海外展開です。横浜発のスタートアップ企業で、海外に出ていけるような会社になりたいです。もうひとつは、上場というのもありますね。海外展開もそうですが、横浜発でそれなりの規模で上場するっていうことも、地元に貢献するようなことに繋がるのではと思っています。ひとつずつクリアしていって、横浜ベイスターズは今DeNAさんがスポンサーですが、そういうことも将来的にはできたらと思います。野球以外でも、サッカーやバスケットボールでもそうですね。そういった横浜に貢献できるような企業になることが⽬標です。

最近刷新したロゴのTシャツ。「Amazonの”AtoZ”に対抗してアペルザでは”A/Z” 」

FAVORITE SPOT

「華錦飯店(かきんはんてん)」
鮮⿂店がやっているお店で、「今⽇どんな⿂⼊ってるの︖」なんてお話をしながら、「じゃあこれで」とお願いすると、調理して出してくれ、⽇本⼈向けにアレンジした中華ではなくて、本場の味で美味しいんです!

「横浜公園」
意外と知られていない横浜公園の中にある⽇本庭園。いい意味で整いすぎていない感じが⾃然と調和していてとてもリラックスできるので、おすすめです。オフィスから歩いて5分くらいなので私もよく⾏くのですが、全部が近くて、そこがやっぱり横浜のいいところだなと思います。

⽯原誠
新卒で株式会社キーエンスに⼊社。社内ベンチャープロジェクトに参加し経営を経験。退社後、数社を創業し2016年に株式会社クルーズが株式会社FAナビ及びオートメ新聞株式会社との経営統合を期に株式会社アペルザの代表取締役社⻑に就任。複数のスタートアップ創業経験と、得意とするB2Bマーケティングの知⾒を⽣かし、株式会社アペルザの発展に取り組んでいる。

株式会社アペルザ
「アペルザTV」や「アペルザカタログ」、「アペルザeコマース」など、製造業分野において売り⼿と買い⼿をつなぐプラットフォームを提供し、国内77,000社にて利用されている。その他にも、製造業に特化した営業・マーケティングのためのクラウドサービス「アペルザクラウド」を提供。「アペルザクラウド」は顧客情報を徹底的に収集し活⽤することで、メーカーや商社の販売促進や、営業活動の効率化を⽀援する。