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横浜市イノベーション人材交流事業 副業・兼業人材活用事例③グランコーヨー株式会社

横浜市イノベーション人材交流事業 副業・兼業人材活用事例③グランコーヨー株式会社

横浜市と横浜未来機構は、市内のスタートアップや中小企業が、副業・兼業人材を活用して経営課題を解決することを支援しています。経営課題解決のために市内企業が、さまざまな情報・スキル・経験等を持った副業・兼業人材を活用した事例を紹介します。

グランコーヨー株式会社

採用された人材
・新規事業開発 1名

グランコーヨー株式会社は、横浜市を中心とした保育園、幼稚園、小中学校に、教材、知育用品、遊具、オフィス設備などを納入されている創業48年の老舗企業です。少子化が進む中、従来のモノ売りから、コンテンツ・サービスの提供へ事業領域を拡大することを常に考えられている中、外部の視点を事業開発に取り入れたいという思いから、2年続けて本事業を活用いただきました。代表取締役の大庭様に伺いました。

グランコーヨー株式会社

代表取締役 大庭 公善様

-御社が抱えられていた課題と本事業活用に至った経緯を教えてください

新規事業のタネを見つけたいと常々思っていまして、そのヒントを見つけたいというのがこの事業を活用しようと思った理由です。当社のような長期にわたって続いてきた会社は、現状を打破する取り組みを常にしていかないと、周りのスピードに置いて行かれてしまうという危機感があります。

一方でこうした時代の変化によって、今まで出来なかった外部の人材に会社の中に入ってもらって事業を進めるということができるようになったということは、非常に良い面だと思います。本業一筋で行ってきた社員と外部の人材との間で、化学反応が起きたり、健全な刺激があることはとても良いことだと思っています。

もともと学生インターンの受け入れを行っていましたので、外部の人材を活用するということについての経験知はあったのですが、プロの人材を活用できる事業があることを知り、使わない手はないという思いで活用に至りました。

-選考過程で戸惑われたこと、工夫されたことを教えてください

昨年の経験もあり、プロセスはスムーズに進められたのですが、想像を超える応募をいただいて、対応しきるのが大変だったというのが正直なところです。

書類選考、Web面談というプロセスで選考を行いました。当社からお出しした、あえてふわっとさせたお題に対して、今までの知見を基に提案をしていただき、その提案が当社の考える方向と近しいものが出てくればラッキーかなというスタンスで臨みました。

今回、実際その通りの提案をいただき、人物的にもとてもユニークな方だったために、参画いただくことになりました。

-採用されたのはどのようなプロフィールの方でしょうか

大手旅行会社で学校向けに旅行の企画営業をされている30代の方です。単に学校営業の経験があるだけでなく、学校に対して観光に関連したテーマで講義等もされていました。

又、私生活では海外からの留学生をホームステイで受け入れるなど、ユニークな取り組みをされている方です。

当社で考えていた、プログラミング教育の教材と教えるプログラムの提供という新事業の構想について、一緒に進められるイメージがつき、早速その取っ掛かりとなるイベントの企画案を作っていただくなど、すぐに協働が進み始めました。

-採用された方々と今後どのようなことに取り組んでいかれる予定でしょうか

ちょうど横浜市の学童保育向けの教育コンテンツの募集があり、作っていただいたオンラインでのプログラミング教育のイベント企画をエントリーしたところです。採択されればイベントの実現に向けて一緒に動いていただくことになります。社内だけではできない取り組みを、スピードを上げてできる手応えを持てています。

-ここまでのご経験を通しての気付きや、副業人材活用に関するお考えをお聞かせください

外部の優秀な人材をハードル低く活用できるという、大変良い時代になったことを実感しています。当社の場合は新規事業の種を探すということでしたが、そうした広く知見を集めるということでは、仮に採用に至らなくても非常に多くのものを得られる機会になると思います。

副業で働く方々は、本業で生活の担保をしつつ新しいチャレンジをしたいという思いがあり、中小企業としては雇用するほどの経済力がない中で、ハイレベルな知見が欲しいというニーズがあり、双方が満たされる今の社会にフィットした仕組みだと思います。

副業・兼業人材活用事業の詳細についてはこちら

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